
講師:白鳥 早奈江氏
栄養学博士(管理栄養士、調理師)
中部学院大学講師
日本代替医療協会認定心療カウンセラー
厚生労働省認定 健康運動指導士
本日は、当会 副会長の白鳥 早奈江先生にご講和を頂きました。白鳥先生は、栄養学博士であり、アクティブ ライフ クリエーション代表として、食育や食事と身体の健康に関する啓蒙活動に長年取り組んでおられます。また、同様のテーマで、78冊もの著書を出版され、現在は79冊目と80冊目の新書の執筆活動中というご多忙の中、ご講和を頂きました。
まず、このモーニングセミナーにおいて、各界の著名な方々をお呼びして毎週勉強会をおこなっておりますが、「健康」に関する講話が少ないという点をご指摘頂きました。というのも、実際に事業や各方面で活躍されている方は、一様に健康にも留意しているし、仮に自分自身が成功したとしても、心身ともにボロボロの状態では、成功とはいえないし、幸せには成りえません。成功や幸せになるためにも、健康であることというのは非常に大切なファクターであるという指摘でありました。
そういった観点から、今回の講和のテーマは「食」。中でも「食べ合わせ」と題して、ご講和頂きました。
この食べ合わせですが、その効用によって、3つに分類されます。
1つは、相乗効果・・・2つ以上の食品を組み合わせることで、お互いの持つ効能効が数倍になる食べ合わせ。例として、レモン+さつまいも
→レモンのビタミンCとさつまいものビタミンEの働きが、どちらも数倍に活かされる。ビタミンCもEも抗酸化作用があり、ガン・生活習慣病予防に有効
2つめは、相加効果・・・似たような栄養成分の2つ以上の食品の組み合わせで、その効能がプラスされる組み合わせを言う例として オレンジ+グレープフルーツ
→オレンジにもグレープフルーツにもビタミンCが多く含まれるので、この2つの果物をジュースにした場合、より多くのビタミンCを取ることができる
3つ目が、相殺効果・・・2つ以上の食品それぞれが優れた食品であっても、一緒に食べ合わせることでマイナス効果が生じる組み合わせをいう例として、れんこん+ひじき
→れんこんのタンニンがひじきの鉄分の吸収を妨げる
上記の3つの効果について、科学的見地から、具体的な組わせを数多く教えて頂きました。中でも、印象に残るものとして、特に危険な食べ合わせとして、焼き魚+漬物 という組み合わせについての説明がありました。
「魚を焼くことでできる2級アミンが漬物の亜硝酸と出会うことで発がん物質が出来る」とのことです。また、ジャム+ハム・ソーセージという組み合わせも、
「ジャムに使われる保存料のソルビン酸と、ハム・ソーセージに使わせる発色剤の亜硝酸塩が出会うことで発ガン物質ができる」という指摘には、日ごろよくする食べ合わせなだけに、衝撃をもって拝聴させて頂きました。
また、口当たりのよい、おいしいと感じる食べ合わせが、必ずしも栄養学的に良いというものではないというご指摘も頂きました。
いずれにしましても、「良い仕事をするためにも、自分の健康は自分で守る必要があり、そのために自分の身体を作りだしている食事に気をつけることは、最も大切です。それも仕事のうちです」という、先生の一貫したお考えは、日ごろ不摂生をしている者としては非常に心に響くものがありました。
この「食べ合わせ」という講和全般を通して、個人的な感想ですが、まず、無知ということの怖さを改めて認識しました。この点に関しては、第2部の食事会のなかでも、さまざまな角度から参加者の方々との意見交換の中でも話題として上りました。
また、食べ合わせは、人間関係にも似ているなという感想を持ちました。日々の人間関係が相乗効果の積み重ねであれば、どれだけ素晴らしいか。少なくとも自分の関わりが、周囲の人にとって相加効果以上のものであるように、日々学び、成長していかなければならないと感じる講和を頂きました。有難うございました。
渋谷区倫理法人会 幹事 菊池 宏一郎