
株式会社玉寿司 代表取締役社長
中野里 陽平 氏
テーマ <トンネルはいつか必ず抜けられる>
本日は大正13年創業の老舗、築地玉寿司の4代目社長、中野里陽平様の講話でした。
私は講師とはある研修でご一緒させていただき、同年代とは思えない落ち着きと雰囲気に大変好感をもっておりました。
本日の講話を聴き、それは数々の困難に立ち向かって来られた講師の生き方から滲み出ているものだと実感。
まだ社長になる前、役員から財務の実態を知らされる。
まさに「水に浮かぶ葉っぱ」状態。
雨がふったら沈んでしまう。
実は結構余裕があるのではないかと思っていたのに、一気に目の前は真っ暗に。
しかし逃げられない。もう後がない、やるしかない状態になったとき、人は本気になって進むことができる。
毎朝従業員に思いを伝え続けた。
毎日毎日伝え続けると、職人とぶつかりアルバイトからも不信感をもたれていた状態から、少しずつ従業員に変化が表れ始めた。
社長に就任した後も、数々の試練が待っていた。
しかし、支えになったのは、先代である父や、大学時代の恩師など、まわりの人の言葉。
「神様が与えてくれた試練。乗り越えられるから与えられたんだ。」
「大丈夫、大丈夫!必ずトンネルには出口がある!」
ギリギリに追い込まれた時、本当に言葉というのは凄い力があると実感。
以後短期間で金融機関から褒められるほど順調に財務も改善。
自分よりも年上の従業員・職人さん達をまとめ、成果を出して来れたのは、玉寿司の「私達は海の幸の美味しさに真剣です。」という『経営理念』と、『心構え』に心血を注いできたから。
真剣に伝え、従業員に浸透できたから。
また、大事なのは、僕が前を向いて走り続けることを選択すること。今の世の中の状況では、成果は100出ないかもしれない。
でも、行動目標と実践目標だけは100にする。
それが大事。
講話の後の朝食会でも多くの人が講師の話を聴きたいと参加され、質問者に対する姿勢も大変思いやりが感じられました。穏やかな雰囲気の奥にとても力強い人間味を感じました。
渋谷区倫理法人会 幹事 和久 政寛